カリフォルニア州で会社設立・起業するメリット

ここ数年、コロナ禍で世の中は大変でしたが、カリフォルニア州では、ほぼ以前の生活に戻ってきています。

そんなコロナ禍の影響もあってか、失業保険などの受給者が増える一方で、逆に、会社に依存することなく、これを機に自分で会社設立や起業する方が増えています。

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最近でも、このコロナ禍からの起業ブームは続いており、弊社にも会社設立や起業に関するご相談やご依頼が増えています。

また、日本からのアメリカに進出する企業の、会社設立のお問い合わせも増えています。

どこで起業すればいいのか?

そんなご相談の中、「どこ(どの地域)で起業するのがいいのか?」と言うお問い合わせを多く頂きます。

アメリカの中でもどの州がいいのか?

カリフォルニア州の中でもどこがいいのか?

当然、ご自身が扱う商品やサービスの対象となるマーケット(層)がどこにあるのかが一番ですが、それぞれの地域に特性があるので、そうしたものを知った上で、起業、進出する場所を決められることをお勧めします。

全米の中で、最近は新規開発が進み、また、トヨタの米国本社も移転したことから注目されているテキサス州が人気です。

テスラなども移転が計画され、今後、ますます発展が期待できる地域の一つです。

しかし、それでも、カリフォルニア州の経済規模はテキサス州の1.7倍ですので、ビジネス的に考えるとカリフォルニアでのビジネスは他の地域よりも魅力的と言えます。

実際、カリフォルニア州の経済規模(GDP)は、3兆ドル超でイギリスを抜いて世界第5位の経済規模になります。

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カリフォルニ州は、北部サンフランシスコ周辺のシリコンバレーを中心としたIT産業から、南カリフォルニアのロサンゼルスを中心とした金融やエンターテイメント産業などが発展しています。

最近では、シリコンバレー周辺は、就労人口が増えたこともあり、家賃などの物価が高騰し、それに嫌気が差した人が南へと移りつつあります。

GoogleのLA支社がベニスビーチへ移転した頃から、IT企業もシリコンバレーからロサンゼルスへと南下し始めています。

ベニスビーチ周辺のアボットキニーは、ここ最近、IT企業の従業員に健康志向の人が増えたため、以前のアートの街から、ビーガンレストランなどヘルシー志向の高い人たちが集まる街に変わってきています。

そうしたヘルシー産業に参入するのであれば、サンタモニカ、ベニスビーチ周辺は、今、HOTな地域と言えます。

これからの狙い目は、南カリフォルニア南部

ただ、こうしてロサンゼルスにもIT企業が増えてきていますが、シリコンバレー同様、高給取りの人が増えてくれば、当然、家賃や物価が上昇してきてきますので、さらに人の流れが、ロサンゼルスの南に位置するオレンジカウンティやサンディエゴに移りつつあります。

実際、オレンジカウンティでは、家賃や物価もさることながら、最低賃金やセールスタックス(日本で言う所の消費税)が、隣のロサンゼルスよりも安く、治安面も良いので、オレンジカウンティで起業するメリットが増えてきています。

オレンジカウンティは、ディズニーランドがあるアナハイムを中心に、カウンティの空港や大学(UCI)などを学校区でもあるアーバインなどが経済の中心になっています。

アナハイムと言えば、メジャーリーガー大谷選手が所属するロサンゼルス・エンジェルスの本拠地でもあり、彼を目当てに日本人なども増えており、日本式のお弁当のデリバリーサービスを行う会社が出てくるなど、大きなビジネスチャンスにもなっています。

オレンジカウンティは、ロサンゼルスと言う大きな市場に隣接していながら、それでも維持費や経費などを安く抑えられると言う点からも、拠点を決める上でも重要なポイントになっています。

また、同じカウンティ(郡)の中でも、市によってセールスタックスや最低賃金が異なりますので、どこに事務所や店舗を置くのか、事前にこうした情報も確認しながら決定することが必要です。

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ロサンゼルス市に進出する上で気をつけるべきこと

また、事務所や店舗を置いて、ビジネスを行う前に会社の登記とは別に、拠点を置く市(City)においてビジネスライセンスを取得する必要があります。

このビジネスライセンスは、毎年更新をしなければいけませんが、その更新料も各市によって異なります(平均で$20前後)。

その中で、ロサンゼルス市に拠点を置き、ビジネスを行う場合、注意が必要です。

ロサンゼルス市では、他の市と違い、単純にビジネスライセンスの更新料を払うのではなく、前年のビジネスの売上報告を行う必要があり、その売上高に応じて更新料(ビジネスタックス:事業税)が計算され、それを支払わなければいけません。

売上が上がれば上がるほど、ビジネスタックスを多く支払うことになります。

ただ、それだけロサンゼルス市と言う地理的要件がビジネスに大きく影響すると言う裏返しでもありますので、資金繰りに気を付けると言うことを念頭に、起業、会社設立(登記)する場所を検討頂ければと思います。

ロサンゼルス市財務局・ビジネスタックス

 

以上のような、条件などを加味しながら、ご自身のビジネスのマーケットを見極め、設立・進出をお決め下さい。

ロサンゼルスやオレンジカウンティなどを中心に、カリフォルニア州での起業・会社設立をご検討されている場合は、弊社までご相談下さい。

実際の会社設立の手続き代行もしておりますので、お気軽にお声がけ下さい。

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